セラミドにはどんな種類があるの?

人間の皮膚にもとからあるセラミドの種類とは?

 

セラミドは、スフィンゴイドと脂肪酸の成分を組み合わせた成分です。セラミドの種類は多数あるのですが、人の皮膚にもともとあるセラミドには11首里いあると言われています。セラミド1〜セラミド11のようにセラミドに数字で表記されるセラミドです。それぞれ保湿力があるのですが、微妙に役割が違います。

 

セラミド1は、水分保持機能、外部刺激に対する優れたバリア機能が特徴です。高い水分保持力とバリア機能で、外的刺激から肌を守る働きがあります。セラミド2は肌に最も多く存在するセラミドで高い保湿力があり水分のバランスを保ちます。セラミド3は水分保持機能、肌のうるおいを閉じ込めて乾燥によるシワを防ぐ効果があります。セラミド4と5は肌の角質の脂質バリア層を構成して外的刺激から肌を守ります。セラミド6は肌の水分を保持し、肌の新陳代謝であるターンオーバーを促進させ正常に機能させる役割があります。セラミド7は細胞の増殖と肌に存在する菌のバランスをコントロールする役割を担っています。

 

数あるセラミドの中でも人の肌にもともと一番多く存在しているのはセラミド2です。そしてセラミド1、3、6が不足することで肌の水分が減少しバリア機能が奪われて、乾燥肌、敏感肌、アトピー性皮膚炎になる影響があるのも見逃せません。

 

 

化粧品に配合されているセラミドの種類とは?

 

化粧水や美容液などの保湿化粧品にも配合されているセラミドですが、 原料から分類して4種類のセラミドがあります。ヒト型セラミド、天然セラミド、植物性セラミド、合成セラミドの4種類となります。

 

ヒト型セラミドは、別名「バイオセラミド」とも呼ばれ「セラミド1」「セラミド2」「セラミド3」のように表記されます。人の肌にもとからあるセラミドを真似て作ったセラミドで酵母発酵からバイオ技術で生成します。人間の皮膚の角質細胞間脂質に含まれるセラミドとほぼ同じ化学構造で作られているセラミドなので、天然のセラミドと同じように優れた保湿力や浸透力、親和性があります。そして人の肌のセラミドとほぼ同じなので刺激が少なく、敏感肌の人の肌にも優しいこと、動物性由来の天然セラミドに比べて高価でないというメリットがあります。また2010年に開発された「ヒト型ナノセラミド」は世界最小20ナノメートルサイズで、この極小サイズのヒト型セラミドは従来のセラミドの約9倍もの角質層浸透率を誇り、角質層のバリア機能改善に有効であることが特徴です。

 

天然セラミドは「ビオセラミド」「セレブロシド」「ウマスフィンゴ脂質」と表記され、馬などの動物の脳や脊髄などから抽出されたセラミドです。動物由来のセラミドで、人がもとから持っているセラミドに最も似た構造のため、肌への浸透性、親和性が高く、保湿力に優れているセラミドです。水と油の両方によくなじむ性質が特徴で、肌にあるセラミド1〜7をすべて含有していること、多数のセラミドすべての働きをすること、肌自身のセラミド合成を促進する作用があります。天然セラミドは肌に浸透しやすく親和性が高いのが特徴で、 使い続けることで肌のセラミドの産生量を増やす働きも期待できるといわれています。天然由来の原料と製造過程の関係で価格は比較的高価になります。

 

植物性セラミドは、コメ、トウモロコシ、大豆、コンニャク、米ぬか油、小麦胚芽油などの植物性の原料から抽出した植物由来のセラミドです。化粧品に配合される場合の成分表示は「植物性セラミド」「コメヌカスフィンゴ糖物質」などと表記されます。植物性原料の酵母を利用して生成したセラミドは人間が持つ12タイプのセラミドのいずれかに似た構造を持っています。またアレルギー源になりにくいことからコンニャク由来のコンニャクセラミドが注目されています。

 

合成セラミドは「疑似セラミド」とも呼ばれ、石油原料から化学合成されたセラミドに類似した物質です。セラミドに似た分子構造ですが別物で「セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド」などと成分表示されます。合成セラミドは天然セラミドに比べると安価で大量生産ができますが、天然セラミドやヒト型セラミドに比べて、肌の保湿効果は及ばないため大量に添加することで効果を補っています。